声に関する興味深い装置を見つけたのでご紹介です。
少し前のことになりますが、ユーモア溢れる研究に贈られるイグ・ノーベル賞に、6年連続で日本人が選ばれました。今回二人の若い研究者が開発したのは「スピーチ・ジャマ―」という装置。おしゃべりが過ぎる人の言葉をマイクで捉え、その音声をスピーカーから0.2秒遅らせてそのまま相手に投げ返すことでおしゃべりを邪魔する仕組みだそうです。脳は、自分の声を確認しながら発話の指示を出しているため、声が微妙に遅れて届くと混乱しうまく話せなるという現象を応用した発明品だそうです。もし日常で使うとしたら、おしゃべりがうるさく感じる人に冗談で使ってみるのでしょうか。現代朗読協会が行っている朗読エチュードの中に、自分と違うテンポでテキストを読んでいる人や別のテキストを読んでいる人の声を聞きながら自分も音読をするエチュードがあります。
この装置を使って、1人でエチュードをしたらどんなことが起こるのか一度試してみたくなりました。
もし自分の声が聞こえてきても思い通りに読めたら、またはその声を取り入れて朗読が面白く変化したら、その時はかなりマインドフルネス状態名のかなと思いました。
写真:「東京ガーデニングショー」(日比谷公園)の作品。寄せ植えが見事でした。
(銀座教室事務局オペレーター 菜穂子)