2012年12月23日日曜日

12月の2級ボイスセラピスト講座のお知らせ

声で癒し、癒される……自分の持つ「声」で人を安らわせることができたら、どんなにいいでしょう。そして、自分の「声」が自分をも落ち着かせ、癒してくれたら、どんなにいいでしょう!
声による療法の基礎を身につける「ボイスセラピスト2級」を受講、取得して、身近な人とのコミュニケーションに活用してみませんか。
お子さん、パートナー、親、友人、同僚などとのつながりを、柔らかく心地よいものにしたいと願う方に。

これまでにボイスセラピスト2級の資格を取得された35名以上の方が、すでにそれぞれ活躍されています。

◎日時 2012年12月23日(日)10:00〜17:00
◎受講費 33,000円(2級資格取得料含む)

◎内容
 ボイスセラピーの基礎知識
 声と身体とこころの基礎知識
 声と身体の関係、声とこころの関係の確認
 ボイスセラピーのさまざまな事例を用いたノウハウ学習
 ボイスセラピストに必要なコミュニケーション法
 参加者同士によるセラピー実践体験

◎こんな人におすすめです
 子どもなど家族に心身の不調を訴える人がいる
 落ちこんでいる友だちの気持ちを楽にしてあげたい
 ささいなことが気になって眠れない
 あがり性を克服したい
 ひと前に出るとうまく話せない
 声が通らない
 よく聞き返される
 家族や他人とのコミュニケーションでいらいらすることが多い
 ひと前で話すことが多い職業についている
 落ちついた話し方や態度を身につけたい

※お申し込みはこちら

【特別割引制度】

学生や主婦、その他現在収入が低かったりなかったりする方のための特別割引制度があります。
基本的に半額になりますので、遠慮なくご相談ください。ボイスセラピスト講座受講への必要性と現況についてのレポートを提出していただきます。
くわしくは音読療法協会までお問い合わせください。

2012年12月9日日曜日

ストレスがあるときに神経系で起こっていること

photo credit: Stephen Poff via photopin cc

人が受けるストレスには3種類ある。

 1. 物理的ストレス
 2. 心的ストレス
 3. 生理的ストレス

物理的ストレスは、たとえば車にぶつかりそうになった、階段から落ちそうになった、包丁で指を切ってしまった、といったアクシデントのことだ。
地震なども物理的ストレスといえる。
思わず身構えて、アクシデントに備えようとする。
そのとき、身体のなかでどんなことが起こっているだろうか。

頭でかんがえるより速く反応するのは、生命維持のための脳幹や運動機能をつかさどる小脳の部分で、とくに自律神経系の交感神経がパッと昂進する。
鼓動が速まり、血圧が上昇し、呼吸が浅くすばやくなり、筋肉が収縮し、体温も上昇する。
つまり、すばやく動いて反応し、アクシデントから身をまもろうという身体の反応が起こる。

その反応は、心的ストレスや生理的ストレスでもおなじように起こる。
心的ストレスというのは、だれかと喧嘩した、職場での人間関係がうまくいかない、地震のときの恐怖ばかり思いだして不安になる、家族を亡くした悲しみがいつまでも消えない、といった心理的なことが原因だ。
生理的ストレスは、風邪をひいた、寝不足だ、おしっこをがまんしている、お腹がへった、あるいは食べすぎた、身体が冷えた、といったことで起こる。
この両方とも、物理的ストレスと同様の反応が人の身体には起こる。

脳幹は物理的ストレスも心的ストレスも心理的ストレスも区別することなく、律儀に身体で対処できるように交感神経を昂進させようとする。
心的ストレスだと、鬱々として気持ちは落ちこんでなにもする気になれないのに、身体は活動的になる準備をしている、という状態になる。
生理的ストレスだと、疲れて早く休みたいのに、身体だけ妙に活発で興奮している、という状態になる。
いずれも困った状態である。

こういった状態から抜けだすには、適切に副交感神経を昂進させ、身体に休息・回復モードにはいってもらう必要がある。
そのための唯一の方法が呼吸法であり、音読療法ではさらにテキストを音読するという方法によってさらに呼吸法を補助していく。
簡単な方法なので「こんなので効果あるの?」と思われる方が多いようだが、呼吸法を丁寧にやってみればその効果は必ず実感できるはずだ。
(オーガナイザー・水城ゆう)

パニック障害における過呼吸・過換気症候の対処法、最新情報

photo credit: JustCallMe_♥Bethy♥_ via photopin cc

直接は音読療法とは関係ないが、パニック障害を持っている人が来られることが多く、その対処法についてお知らせすることが時々ある。基本的に「ペーパーバック法」を教えていた。
これはビニール袋や紙袋で口と鼻を覆い、過呼吸によって過酸素状態になった血中酸素濃度をさげて、発作をおさめるという方法だ。
実際に私もこの方法で、過呼吸におちいった人の対処に何度か成功したことがあるし、医学書や応急処置の情報が載っているサイトなどでもこの方法が紹介されていることがほとんどだ。
お医者さんが書いているサイトにもこの方法が紹介されている。
が、この方法が最善ではない、という情報をごく最近、得ることができた。

くわしくは元サイトを参照してほしいが、簡単にまとめると以下のようになる。

・過換気症候群の治療はとして効果がない事が多い。
・著明な低酸素や死亡の報告が続いている。
・器質的疾患で過換気になっている患者(例えば、肺水腫や代謝性アシドーシス)では、PCO2を増やし、PO2を下げる事が致命的になる可能性がある。
・呼吸困難に陥っている患者さんに対して、この方法は行いにくい。
・二酸化炭素そのものが患者の不安を助長する可能性がある。

実際の対処法としては、

・上部胸郭を圧迫し、十分に息を吐かせる事で肺の過膨張を減らすことができる。
・胸壁ではなく横隔膜をより使う呼吸をするように指示すると呼吸困難感は改善し、過換気による症状も消失する。

とくに後者は音読療法における「ボトムブレス」のことで、この方法はかなり効果をあげることがわかっているらしい。
やはりここでも音読療法は有効だということがわかった。

過呼吸のメカニズムは、不安や心配などが昂じてくることでしだいに呼吸が浅く速くなってきて、体内への酸素供給が過剰になってしまう。
血中の二酸化炭素分圧が極端に低下して痙攣を起こすようになる。
その痙攣でまわりの人もびっくりしてしまうわけだが、しかし痙攣自体が過剰に供給された酸素を消費する反応であって、しばらくすると痙攣は自然におさまってしまう。
つまり、ほうっておいても過呼吸の発作はおさまる、ということだ。
過呼吸におちいった人に出会っても、あわてずさわがず、声をかけ、できれば深い呼吸をさせ、また質問をしてしゃべらせるなどの息をゆっくり吐くための行動をうながすなどすればいい。
対処がうまくできなくても、発作はやがて自然におさまっていくことを知っていれば、こちらがパニックになる必要もない。
(オーガナイザー・水城ゆう)

続けるためのマイルール


何か1つのことを毎日続けることは難しいです。特に自分ひとりでできること、それをやらなくても誰にも迷惑をかけないこと、やってみても即効性がある効果を体感できないこと、の3つが揃うと特に難しいと思います。そして「続けよう」と決めたことがかえって自分を苦しめることもあります。それは、何かを続けようと自分自身に誓い、でもやってみたら続かず「自分はダメなんだ。また三日坊主だ。次もきっと・・」と自分を信じることができずに自信がなくなり自己否定の理由にもなる場合があるからです。でもできれば続けてやりたいと思うことは皆さんそれぞれお持ちだと思います。
たとえば、音読療法の肝になっている呼吸法・音読。私は、呼吸法と音読・口周りの筋肉を鍛える舌動かし運動を実践中です。今日は私が最近実践している、続けるためのマイルールをご紹介します。(あくまでも私に向く方法ですが)
まず最初に4つのことをします。
1.書くーその1(なぜやるのか)
なぜそれを続けたいのか、続けることや続けた先に得られることが自分の中のどんなニーズを満たしてくれるのか、を簡単に書いて頭の整理をします。
2.書くーその2(やりかた)
具体的なやり方、回数、やる場所、やる時間帯を箇条書きにします。最終的に身体で覚えて自然と実践できればいいですが、初めてやることやある程度順番通りに進めたほうがスムーズにできること・反復しやすいことがあるので書いておきます。そしてこの時、この紙を見やすい文字の大きさ、手に取りやすいサイズ、やる場所に置いておきます。以上の2つで大まかなことが決まります。そして次は、
3.毎日習慣的にしている動きとセットにする。
例えば呼吸法や音読を朝行おうと決めた場合、自分が毎朝習慣的に行っている動きとセットにします。私の場合は、呼吸法を朝起きてすぐにしようと決めました。毎朝、起きて寝室からリビングに移動しベランダで花の水やりをするのですが、水やり後にすぐ呼吸法ができるように呼吸法の方法を書いた紙を水やりで使うジョウロの隣に置いておきます。こうするとリビングに戻りジョウロを片づけるときに同時にこの紙が持てるので、紙を持ってすぐに呼吸法ができます。舌回し運動はパソコンが起動するまでの数分間、音読は、朝のメールチェックをした後、音読療法協会オーガナイザー水城さんの日めくり音読を開くようにしています。その時、前日分の日めくり音読を読む(毎朝日めくり音読がアップされるのは6時ですが、時々6時前に読むことがあるので前日分と決めています。そして口を動かして声も出してもっと読みたくなったところで読みたいテキストの音読をする。という流れです)そして、これも自分にとって欠かせないのですが、
4.続けられた後のご褒美を用意する。
1週間とか2週間とかある一定期間を決めて、そのうち何日できたら〇〇、と達成後の自分へのご褒美を用意しておきます。この時のご褒美は、身体的に心地がいいと感じるものにします。(例えば、普段は使わない個別売りの入浴剤で気に入ったものを見つけてお風呂に入る。好きな香りのハンドクリームを買う。いつも行く喫茶店で普段飲まない少し高めのコーヒーを飲んでみる)などです。そうすると、続けることで元々の自分のニーズを満たせるし、身体的な心地よさも得られるというダブルの喜びを得られます。こうして書いてみると、何かの目標達成ハウツー本のような内容ですし、これをすること自体が苦痛だ、そんなことを決めないと出来ないのかと思えるかもしれませんが、自分の意志・気合いに頼って続けられない体験を何度もしているので、今はこの方法に落ち着いています。意志だけでできない自分を認めてあげて、では次にどうすれば続けられるかと次の行動へ移れる気がします。なので、もし何かを続けられずに自信を失いつつある方がいらしたら、ご自分なりのマイルールを作るのも楽しいことだと思います。
※写真:ボイスセラピストによる音読ケアワークの様子(世田谷区内介護老人福祉施設)
(銀座教室事務局オペレーター 菜穂子)

2012年12月7日金曜日

ボイスセラピスト講座ネット無料説明会

このところ、だれでも気軽に自分自身や身近な人の心身ケアをおこなえる「音読療法」が注目されています。
音読療法には最新の精神医学のノウハウが盛りこまれているほか、ヨガや古武術、古典芸能などで用いられている伝統的な呼吸法や身体法も取りいれられています。
それらを独自に体系化し、独自のノウハウでだれもがとくに道具を使うことなく、いつでもどこでもおこなえる心身ケアの方法を身につけることができます。

音読療法協会では毎月、2級ボイスセラピスト講座を開催していますが、実際に受講される前にどのような内容なのか知りたいという要望にこたえ、無料のネット説明会を開催します。協会オーガナイザーの水城ゆうが音読療法と講座内容の概略をライブで説明するほか、みなさんからの質疑もお受けします。
気軽にご参加いただいた上で、どのようなことでも遠慮なくお尋ねください。

◎開催日時

 2012年12月7日(金)20:00〜
 2012年12月17日(月)20:00〜
 2012年12月21日(金)20:00〜

◎開催場所

 Google+のHangout機能を使ってオンラインビデオチャット方式でおこないます。
 参加希望の方は事前にお申し込みください。こちらからHangoutに招待します。

◎参加条件

 あらかじめGoogle+にアカウント登録をお願いします。
 アカウントが作成できたら「音読療法協会」をサークルに追加してください(検索で出てきます)。
 ビデオチャットですが、視聴のみの場合はカメラやマイクがなくても参加できます。
 質疑応答に参加する場合はコンピューターに接続するカメラとマイクをご用意ください。

 よくわからない方はまずお問い合わせください。
 どなたも無料で参加できますが、Hangout機能が同時に10人までしか参加できません。
 申し込み順に受付け、定員になり次第締め切らせていただきます。
 申し込み時に参加希望の日時をお知らせください。

◎申し込み

 音読療法協会「info@voicetherapy.org」までメールでお申し込みください。