2012年7月29日日曜日

7月のボイスセラピスト2級講座のお知らせ

声で癒し、癒される……自分の持つ「声」で人を安らわせることができたら、どんなにいいでしょう。そして、自分の「声」が自分をも落ち着かせ、癒してくれたら、どんなにいいでしょう!
声による療法の基礎を身につける「ボイスセラピスト2級」を受講、取得して、身近な人とのコミュニケーションに活用してみませんか。
お子さん、パートナー、親、友人、同僚などとのつながりを、柔らかく心地よいものにしたいと願う方に。

2011年11月からスタートした講座も前回の第6期で22名のボイスセラピスト2級取得者が生まれ、それぞれ活躍しています。

◎日時 2012年7月29日(日)10:00〜17:00
◎受講費 33,000円(2級資格取得料含む)

◎内容
 ボイスセラピーの基礎知識
 声と身体とこころの基礎知識
 声と身体の関係、声とこころの関係の確認
 ボイスセラピーのさまざまな事例を用いたノウハウ学習
 ボイスセラピストに必要なコミュニケーション法
 参加者同士によるセラピー実践体験

◎こんな人におすすめです
 子どもなど家族に心身の不調を訴える人がいる
 落ちこんでいる友だちの気持ちを楽にしてあげたい
 ささいなことが気になって眠れない
 あがり性を克服したい
 ひと前に出るとうまく話せない
 声が通らない
 よく聞き返される
 家族や他人とのコミュニケーションでいらいらすることが多い
 ひと前で話すことが多い職業についている
 落ちついた話し方や態度を身につけたい

※お申し込みはこちら

【特別割引制度】

学生や主婦、その他現在収入が低かったりなかったりする方のための特別割引制度があります。
基本的に半額になりますので、遠慮なくご相談ください。ボイスセラピスト講座受講への必要性と現況についてのレポートを提出していただきます。
くわしくは音読療法協会までお問い合わせください。


【お知らせ】
 間もなく7月から第2期の音読療法マスターコースがスタートします。現代朗読協会がこれまで蓄積してきた膨大なデータと検証をもとに、音読療法のすべてをマスターしたセラピストの育成をおこなうことが目的です。
 年間約110時間のカリキュラムを受講していただきます。興味・関心をお持ちの方はお問い合わせください。

2012年7月27日金曜日

いきいき音読ケア(二子玉川)


1級ボイスセラピストによる、老人ホームにおける音読療法ワークのレポートです。
このホームでは、デイサービス利用の方々を対象に、月2回実施しています。

担当者:片岡(進行・1級VT)、藤沢(補助・2級VT)、野々宮(補助・音読療法士)
参加者:14名
   ※お元気な方3名、小さいがお声の出る方6名、言葉が出しにくい方5名
   ※全員着席した状態で参加。
実施時間:45分

① 自己紹介と、音読ケアについての簡単な説明

②呼吸法
(1)ホールブレス×3
(2)背中のストレッチ呼吸×1
(3)胸のストレッチ呼吸×1
(4)脇のストレッチ呼吸 右×1、左×1
(5)ボトムブレス×3
※肺の一部を切除していて呼吸法ができない方への対応を検討

③音読エチュード
「森の中」(野口雨情「十五夜お月さん」より、10行の詩)
(1)全員でゆっくり音読
(2)2組に分かれて、「しっぽ取り朗読」
(3)しっぽ取り朗読やや早めに
(4)先行を交代して、もっと早めにしっぽ取り朗読
(5)2組に分かれて「輪唱朗読」、はじめはゆっくり(鈴などを使ってリズムをとりながら)
(6)その後、スピード、先行を変えて輪唱朗読×3
※テキストの長さに注意。
(7)全員で「クレッシェンド・デクレッシェンド朗読」×4
※一番大きい声の時、両手をのばしましょう!としたら、3人ほど合流
(8)2組に分かれて、「贈り物朗読」
(9)音読カード「この道」(北原白秋)
(10)みなさんの要望で大きな声で合唱。

以上で音読ケアは終了。

【VTコメント】

第一回目の実施で、ホームのみなさんも初めての体験で、戸惑われた方も多かったようですが、呼吸法で首から胸にかけて温まった感覚を実感していただけた方が数名いらっしゃいました。
VTとしても、用意していった音読テキストの紙が小さすぎ、急遽ホワイトボードに書いたり、肺の一部を切除していて呼吸法ができない方がいらしたりなど、現場での臨機応変な対応が求められました。
身体的条件によりワークができない方に対して「できる範囲でやってください」と言いがちですが、それはその方のニーズに目を向けていないということに気づかされました。共感的な対応をより深めていきたいと考えさせられました。

ため息からのサイン



肉体的、精神的に疲れたとき、「ふぅぅ~」と息を吐くときがあります。
ほとんど無意識の中で起こります。特に、私はスポーツの後や長時間歩いた直後、何か作業をしていて次の作業に入る前に、このため息が出ます。
専門的なことはわかりませんが、ため息は、今の自分を知るための大切なサインなのだと思います。
ため息をするとき、息を吸う人を見たことがありません。「ため息が出る」であって「ため息が入る」のではありません。ため息は、息を吐く行為です。ではなぜ疲れた時、息を吸わないで吐くのでしょうか?
自然に行っていることで今まで考えたことがありませんでしたが、最近学んだのボイスセラピスト講義(音読療法協会)の中で呼吸についてこのように学びました。
人間の身体は、息を吐くときは「副交感神経(リラックス状態)」、吸うときは「交感神経(興奮状態)」が働くのだそうです。ということは、緊張状態や疲れを感じている身体が素直に反応して、今は深く息を吐いてリラックスモードに入りなさい、休みなさいよ、と自分に教えてくれているのでしょう。

ため息=だめなもの、人はため息しながら生きていくものだ、と自分の身体からのサインを受け流すより、この状態の自分をまずは受け入れてみる、そして今自分が何に疲れているのか、何をすればこの疲れがなくなるのかを探るいいきっかけになるのが、ため息なのではと思います。
さらに言うと、ネガティブな状態で無意識に出るため息を、ポジティブな状態で意識的に出せればいいわけですね。意識的に自分をリラックス状態にするために、深く息を吐く時間を習慣的に持つことが大切だと感じます。

※写真:玄関用に作った寄せ植え。枝が円形に絡んでいきますように・・

(銀座教室事務局オペレーター 菜穂子)

2012年7月24日火曜日

ボイスセラピストに大切にしてもらっていること

photo credit: Beverly & Pack via photo pin

ボイスセラピー(音読療法)では共感的コミュニケーションを用いる。
ボイスセラピストの資格取得講座でもかなりの時間をさいて受講者にその方法を学んでもらい、日々の実践で身につけてもらうようにしている。

共感的コミュニケーションでは「いまここ」にある自分と相手の感情とニーズを大切にする。
なので、セラピープログラムも、刻一刻と、自分と相手の状況・状態によって変化する。
つまり、即興性をとても大切にしているのだ。
臨機応変といってもいい。

プログラムは細部がユニット化されているので、組み合わせは自由にできる。
細部のアレンジもボイスセラピスト個人が工夫してもよいことになっている。
音読療法というその原理や原則、目的がしっかりと認識できていれば、それぞれが個性を生かしたセラピープログラムを作ってもらっていいと思っているし、クライアントもまたさまざまな人やケースがあるので、プログラムの固定化はあまり意味がないだろう。

世の中にはいろいろなセラピーがあって、なかにはプログラムが厳密に決まっていたり、セッションをおこなうときセラピストがいちいち進行内容について詳細に報告しなければならないようなものもあるようだが、音読療法ではそういう窮屈なことはおこなわない。
音読療法で大切にしているのは、セラピストがいつもマインドフルで共感的であり、相手と自分のニーズにフォーカスしながらいつも柔軟で個性的なプログラムを実施できるスキルとマインドである。

ボイスセラピストの資格取得講座には2級、1級、マスターコースと、それぞれスキルレベルの違いはあるが、大切にしていることはひとしく共通している。
そして資格取得後もボイスセラピストは自由に後続の講座に無償で参加することができる。
最新の音読療法の知識をいつでも更新しながら、スキルアップするチャンスをも提供している。

次回2級ボイスセラピスト講座の開催は今週末7月29日(日)。
詳細はこちら
(オーガナイザー・水城ゆう)

2012年7月19日木曜日

すいか割り

先日の連休中、マンションの子供たちとすいか割りをしました。
お隣さんのご実家(広島県因島)からすいかが届いたということで、声をかけてもらいました。
子供たち10人ちょっと集まり、近所の盆踊り帰りで浴衣を来ている女の子も多く、めったにできないすいか割りに興奮気味の子供たち。
ジャンケンで順番を決めるも、ジャンケンが出来ない一番ちっちゃい子を一番先にしようという子供同士の配慮があり、いい雰囲気でスタートしました。
目隠しされてスタートした子に向かって、応援している子供たちは、「右右、あっ、お箸もつ方の手だよ、その反対だよ、がんばれ!」と、お友達がスイカが割れるようにと声をかけあって大盛り上がりでした。子供たちが楽しそうに盛り上がっている姿を見ている、親御さんたちも幸せそうでしたね。
集合住宅だって、ご近所さんといい関係でいようと思う人がいれば、そこに共感する人が自然と集まるものです。集合住宅だからって、他人と交わりたくない人の集まりだと決めてかかったり、「おはようございます」「こんにちは」とすれ違いざまに目を見ないで挨拶をするだけではもったいないです。こういう居住形態だからこそ、向こう三軒両隣さんと仲良くしておきたいと新ためて感じるイベントでした。
ただ1つ残念だったのは、親御さん何人かに「すいか割りやりませんか?」と声をおかけすると「恥ずかしいからいいや。ビール飲んでるよ。見てればいいや。」と断る方が多く、子供と一緒になって遊ぶ姿、自分のドジな姿を人に見られるのが恥ずかしいと思われている方が多かったことです。
子供たちは、自分の親のドジな姿が見れたら本当は嬉しいだろうな~。
子供と一緒に過ごすことが多いこれからの季節、ぜひ子供と一緒に大声出して遊んでほしいと思います。

(銀座教室事務局オペレーター 菜穂子)

2012年7月17日火曜日

自分が伸びていく朗読



7月16日‐21日までの6日間、銀座にあるギャラリーのグループ展(陶芸、絵画、アクセサリー等)の作品の1つとして、朗読を出展している友達がいます(Mさん)。Mさんは、現代朗読協会に所属をしています。ここで現代朗読協会が行う朗読について少し触れてみます。現代朗読協会では、「自分自身を伝える手段」として本を読みます。本を読む目的を、本の内容を相手に伝えるためにあるのではなく、自分自身を相手に伝えるためにあるとしています。丁寧に読むのではなく、他の誰かになりきろうとするのではなく、あくまでも自分自身を真ん中に置いています。
今回、私はMさんのソロ朗読を初めて見ました。
イスに座ったところから始まり、そのうち自然に立ち上がって、歩いたり、身をかがめたり、手が伸び、声も伸びていきました。初日で、もしかして本人は張しているのかもしれませんが、こちらにはその緊張を跳ねのけようとするかのように、朗読が進んでいくにつれて段々しなやかに伸びていく声、身体、表情に引き込まれました。
6日間、同じテキストを使ってソロ朗読ができるって、いいな~。
主体が自分だからこそ、変化していくことが楽しめるのだと思います。
Mさんに、どんな変化が訪れるのかもう1回見たくなりました。


※7月21日(土)まで毎日13:30~。作品:よだかの星「宮沢賢治」
※会場情報はコチラ
(銀座教室事務局オペレーター 菜穂子)




2012年7月15日日曜日

キッズへ向かう朗読パフォーマンス





昨日、現代朗読協会によるワークショップ「朗読はライブだ!」が開催されました。
今期(全6回)の4回目の昨日、最終回にワークショップ生が出演する公演に向けて朗読パフォーマンスの練習がスタートです。
今回の公演タイトルは「キッズ・イン・ザ・ダーク」。演出、水城ゆうさんの話によると、この公演の目的はタイトル通り「キッズ」です。出演者の中にある子供性(インナーチャイルド)を発揮することが目的となります。
表現というものには3つの層があると、と水城さんは話されています。
①純粋表現…純粋に表現したいという欲求(子供が一人で歌ったり走り回ったりしている状態)
②コミュニケーション表現…人とのつながりを求めたいという人間が誰しも持っている基本的な欲求
③社会的表現…人に認めれたい、評価されたい、入場料に見合うものを人に見せたいという欲求(人から要求されて行う表現の欲求)
今回の公演は、③を取り除き、①②を出演者みんなで行おう、自分が表現したいことを行おう、予測しないでおこる自分の表現やお客さんの反応を楽しもう、というのが目的です。この話しを聞いたワークショップ生は、いくつかの朗読エチュードを手さぐりでやりはじめながら、少しづつ隠れていた子供性が表われ始めたようです。イスに座って本を読むことから抜け出して、身体を自由に思いっきり使いながら声を出す、そして他の出演者と朗読パフォーマンスをしながらその場でコミュニケーションを取っていく。本番までの間、みなさんの中の「キッズ」がにょきにょき顔を出し始めるのでしょう。楽しみです。
※写真:朗読エチュード練習の様子。1人で声を出して動くところから、人とかかわり始め始めたところ。
※公演情報:8月4日(土)13:30開演 キッドアイラックホール(明大前)詳細はコチラ



(銀座教室事務局オペレーター 菜穂子)

2012年7月13日金曜日

2つの大切な言葉


持続・・「ある状態がそのまま続くこと」
継続・・「前から行っていることをそのまま続けること」
この2つについて、最近感じたことがあります。
自分の意志で自分から求めて関わっていることがあるとします。(仕事なら、希望セクションでの業務、ポジション、プライベートなら、興味があるジャンルの習い事、最近ではfacebookやmixi、ツイッターなどのSNS系サイトの投稿活動、かな)自分が今まで経験したことがないことや、ずっと探し求めていたものに出会うと、一気にのめり込むことがありますね。時間、体力、資金を一気に使って短時間でそのことにどっぷり浸かる状態です。でも、その状態が長期的に続かず、短期間でいわゆる燃え尽きてしまうことがあるとします。一気にのめり込むのは、その人なりの動機があるのでしょう。ずっと探し求めていたものに出会ったことの喜びが行動になっているのかもしれません。でも、せっかく出会った大切なもの、そこで出会った大切な人との関係を長期的に続けることに疲れてしまい、ある日突然関係が途切れるとしたら、それは悲しいことだなと思います。一気にのめり込むものを見つけて動き始めた時、頭の片隅に置いておきたい自分への質問の言葉があります。
それは、「1年後、私はこの状態を続けていられるの?」です。せっかく出会った大切なもの、大切な人との関係に対して、継続性、持続性を求めるのであれば、この言葉をいつも頭の片隅に置いておこうと思います。そして、今行っている動き方がこのままでいいのかを立ち止まって考えることにつなげたいと思います。

写真:お隣さんのベランダにいた猫ちゃん。目があって30秒ほど見つめ合った後、肉球を見せながら隙間から足を延ばして来ました。こちらに来たかったのかな。めんこいの~。


(銀座教室事務局オペレーター 菜穂子)

2012年7月11日水曜日

介護老人保健施設〈玉川すばる〉で音読ケアワークをやります

今日は1級ボイスセラピストの片岡まゆみさんといっしょに、彼女に紹介してもらった老人ホーム〈玉川すばる〉まで打ち合わせに行ってきた。
こうやって仲間の紹介で少しずつ音読ケアの場が広がっていくのはとてもうれしいことだ。
片岡さん、ありがとう。

玉川すばるは田園都市線の二子玉川駅から歩いて10分くらいのところにある、かなり規模の大きな施設だ。
毎日、デイケアサービスで訪問する人だけでも30人くらいいるらしい。
もちろんここで暮らしている人はそれよりずっと多い。

会っていただいたI室長さんはとても気さくな方で、話もとんとんと進み、さっそく来週からでもやりましょう、ということになった。
こちらもじっくり説明するというより、かいつまんで手短に説明したあと、特徴として、職員の皆さんの手をあまりわずらわせることがないので喜ばれています、などとプッシュしたりしたのだが、そんな必要はなかったかもしれない。
ま、事実なんだけど。

そのあと現場を案内してもらった。
ちょうど職員の方が中心になって、お年寄りたちと記念日をあてるゲームみたいなことをやっていて、楽しそうだった。
その横では麻雀を囲む人たちもいた。
のびのびした雰囲気で、ここならかなりやりやすそうだと思った。

ボイスセラピスト1級の資格取得者を中心に、ここで音読ケアの実施を、ある程度定期的にやらせてもらえることになった。
「うちの知り合いの施設でもやってもらいたい」
「音読ケアに興味がある」
「会社で試してみたい」
というような方、どうぞ気楽に音読療法協会までお問いあわせください。
(オーガナイザー・水城ゆう)

2012年7月10日火曜日

自分に向かって声を出そう



私は、毎朝、小説や詩などの一部を数分間読んでいます。
ここ最近、音読をしている自分の声が変わってきたようです。うまくお伝えできませんが、周りの人にキレイに心地よく聞こえてほしいという前提で出す声から、今この瞬間、自分が出したい声を出している感じです。今までは、周りの人にとって聞き取りやすく、キレイだと感じてもらえる声を出そうとしてしました。もちろんその意識で出す声が、今自分が出したい声ならそれでいいと思います。でも、いつも同じ調子だし、つまらないな~、しっくりこないな~と思っていました。
それが最近は少しづつですが、その意識の枠が外れてきたようです。なぜそう感じるかというと、音読が以前より気持ちよく心地よく楽しいからです。自分が鳥になったような気持ちになるときがあります。
ただこれは、1人で家で読むだけでは気付けなかったと思います。一緒に読む仲間がいて、誰かが気持ち良さそうに読んでいる声や気持ちよさそうな表情を見聞きしているから、(そうか、自分に向かって「気持ちがいい」と感じることを探ればいいのか)とスイッチが入ったのかな。これから、もっと自由自在な「わたし声」になりたいです。自分の声を使ってワクワクできるなんていいな~。

ボイスセラピーで、療法のキーとなるのは「音読」です。講座内でも音読についての理論から面白体験まであります。まずは自分がより自由でいる声を皆さんも発見してみてはいかがでしょうか。

※写真はシーズンフラワーの蓮。
 (銀座教室事務局オペレーター 菜穂子)

2012年7月8日日曜日

『ボイスセラピー・ハンドブック』発売中

音読療法(ボイスセラピー)の考え方や、呼吸法、発声法、マインドフルネスの方法について、小冊子にまとめました。
軽い本なので、いつでも鞄に入れて持ち歩いて確認できます。
ボイスセラピストはもちろん、資格を取っていない方にもお役に立てると思います。

電子閲覧本は525円。
紙の書籍は914円です。紙本をご注文の場合は、音読療法協会へ直接ご連絡ください。


2012年7月5日木曜日

釜石ボランティアツアーのボイスセラピストに聴く(野々宮卯妙/蒼井彩子)

三谷産業株式会社の支援を受けて、6月30日と7月1日の両日、東北の被災地に音読ケアに行ってきました。
このツアーは昨年からおこなわれていますが、今回は一番遠い岩手県釜石市まで行ってきました。
ツアーには音読療法協会のボイスセラピストが5名同行してくれ、現地で音読ワークをしっかりとおこなって、大変喜んでいただくことができました。

その帰り道、車中でボイスセラピストたちにホットなインタビューをおこないました。
最終回は全参加の野々宮卯妙と、初参加の蒼井彩子です。

ケロログ「RadioU」で配信中。

2012年7月4日水曜日

東北被災地・釜石ボランティアツアーのボイスセラピストに聴く(佐藤ピリカ)

三谷産業株式会社の支援を受けて、6月30日と7月1日の両日、東北の被災地に音読ケアに行ってきました。
このツアーは昨年からおこなわれていますが、今回は一番遠い岩手県釜石市まで行ってきました。
ツアーには音読療法協会のボイスセラピストが5名同行してくれ、現地で音読ワークをしっかりとおこなって、大変喜んでいただくことができました。

その帰り道、車中でボイスセラピストたちにホットなインタビューをおこないました。
三人めは今回初参加の佐藤ピリカです。

ケロログ「RadioU」で配信中。

ボイスセラピストに一番大切なこと







昨日、ボイスセラピスト2級講座3日目が行われました。
最終講義となった3日目、今までの総復習を中心に行いました。ここで行った復習方法はペアワークです。受講生同志が、セラピストとクライアントさん役になり、呼吸法と発声法の練習をしながら確認しました。この受講生同志のやりとりの中で大切な発見がありました。セラピスト役となる人が、順番通りにやろうと不安そうな声になったり、きちんと説明をしようと固くなるとそれがクライアント役の方にも伝わってしまうということです。たとえ、指導順番を間違えても、まずはセラピスト自身がリラックスしてゆったり構えている姿を見せることがクライアントさんの不安や緊張を取り、よりご自身の呼吸による身体の動きや感覚に敏感になるのでは、と受講者の皆さんからコメントをいただきました。
ここで改めて感じたのは、音読療法を行うボイスセラピストに一番大切なことは、『セラピスト自身が深い呼吸でリラックスした状態である』ということです。この大切な部分に受講生自ら気付いていただけました。
余談ですが、私の大好きなヨガインストラクターの女性は、声を聞いたりポーズをしながら教えている姿を見ているだけで気持ちがいいです。インストラクター自身が深く息を吐き吸っていることが身体の動きや声から感じ取れます。
人にリラックスにてもらいたいなら、まずは自分が思いっきりリラックスするということですね。今回受講していただいた皆さん、ありがとうございました。
※写真は、受講生同志で練習をしているところ。

(銀座教室事務局オペレーター 菜穂子)






2012年7月3日火曜日

釜石訪問レポート(音読ワークボランティア)

あらましはすでに日記的に書いたので、ポイントを絞ってあらためてまとめておきたい。

【釜石の人たち】
今回、2か所の「談話室」で音読ワークをおこなってきた。
去年の石巻などでは「集会所」といっていたのだが、釜石では「談話室」といっていた。
石巻の集会所よりやや狭いが、基本的にはおなじ造りと機能だ。

初日の談話室に集まった人たちは、ばらばらの地域から抽選でやってきた人たちで、最初、隣近所にはほとんど顔見知りがいなかったという。
しかし、それではいけないということで、名簿作りから始まったという。
大変な作業だったが、おかげで徐々に結束していって、いまでは集会所を中心に顔見知りになり、いろいろなことに協力しあう地域コミュニティになっているようだった。
これは努力して地域のコミュニティを作り上げた例。

二日めの談話室に集まった人たちは、ほとんど同じ地域の人たちがそのまま仮設に移って来た人たちで、幼いころから顔見知りの人たちばかりだ。
そのせいか、気楽な雰囲気で、見るからに気を許し合った仲間という感じがした。
こちらは努力せずとも作り上げられたコミュニティの例。
どちらがいいのかはわからないが、最初の人たちがかなりの苦労と努力をされたことはまちがいないことだ。

いずれにしても、皆さん、思った以上に明るくて、感覚も開いていて、こちらの提案したエチュードを積極的にやったり、どんどん声を出してくれたりした。
音読ワークとしてはとてもやりやすかった。

【釜石の状況】
街や漁港や周辺の被害状況は、がれきこそ片付けられているものの、復旧はほとんどまだ手つかずという印象があった。
市街地はさら地が多く歯抜け状態で、大変寂しい風景だ。
港は復旧工事が進んでいるが、離れた湾の港はまったく手つかずで、巨大な防波堤がひっくり返ったままになっているのがちょっとショッキングな光景だった。

建物も津波の被害にあったそのままがまだ取り壊されずに残っているものもあれば、修復されているものもある。が、市街地では流されてしまった建物が多い。

夜、食事にはいった居酒屋には、タレントなどの「がんばれ」みたいなメッセージの色紙がたくさん貼ってあった。
元市役所だった建物は、修復され、いまはショッピングセンターになっていたが、なんとなくがらんと寂しい雰囲気はいなめなかった。

【行程】
東京から釜石は大変遠かった。
今回、10人乗りのワゴン車に9人が乗りこんで行った。
東京から埼玉県、栃木県、福島県、宮城県を通りぬけて、岩手県に入ってからは一関をすぎ、花巻の手前で東北自動車道を降り、遠野を通って、海側の釜石に出る。
500キロ以上はある。
途中、休憩をはさんではいるが、9時間以上かかった。
これを二日間で往復するのはかなりきつかった。
もちろん、運転をしてくれた三谷産業の戸平さんと高木さんがさらにきつかったのは当然だが。

【音読療法協会のボイスセラピストたち】
今回は2級ボイスセラピストが2人、音読療法マスターコース修了者が3名という布陣で出かけた。
これだけのボイスセラピストがいると、大勢のワークでもかなりきめ細かくひとりひとりの状態を見ながらサポートできるように感じた。
ひとりではきついだろう。
こういうワークは複数名でおこなうのが理想的だ。

【三谷産業株式会社のサポート】
今回も車、宿泊など、全面的なサポートをいただいた。
高木さん、戸平さん、石橋さんのお三方には感謝するとともに、そのバックで支援してくれた三谷産業の皆さんと会社自体に感謝したい。
ハードな行程を安心して任せることができたので、我々は音読ワークに集中することができた。
おかげで釜石のみなさんにも喜んでいただけたのではないかと思う。

ついでに、といっては失礼だが、今回のツアーに参加できなかったけれど気持ちでサポートしてくれた現代朗読協会とボイスセラピストの仲間たちにも、応援について感謝したい。
(オーガナイザー・水城ゆう)

東北被災地・釜石ボランティアツアーのボイスセラピストに聴く(山田みぞれ)

三谷産業株式会社の支援を受けて、6月30日と7月1日の両日、東北の被災地に音読ケアに行ってきました。
このツアーは昨年からおこなわれていますが、今回は一番遠い岩手県釜石市まで行ってきました。
ツアーには音読療法協会のボイスセラピストが5名同行してくれ、現地で音読ワークをしっかりとおこなって、大変喜んでいただくことができました。

その帰り道、車中でボイスセラピストたちにホットなインタビューをおこないました。
ふたりめは初回から全参加の山田みぞれです。

ケロログ「RadioU」で配信中。

2012年7月2日月曜日

東北被災地・釜石ボランティアツアーのボイスセラピストに聴く(いわた都)

三谷産業株式会社の支援を受けて、6月30日と7月1日の両日、東北の被災地に音読ケアに行ってきました。
このツアーは昨年からおこなわれていますが、今回は一番遠い岩手県釜石市まで行ってきました。
ツアーには音読療法協会のボイスセラピストが5名同行し、現地で音読ワークをしっかりとおこなって、大変喜んでいただくことができました。

その帰り道、車中でボイスセラピストたちにホットなインタビューをおこないました。
ひとりめは今回初参加のいわた都です。

ケロログ「RadioU」で配信中。

2012年7月1日日曜日

音読は何のため?


2012年6月29日東京新聞朝刊、音読についての記事が掲載されました。
この中に、子供が音読することについて音読療法協会代表の水城雄さんの談話も載っています。
(以下、2012年6月29日東京新聞朝刊くらし欄 一部抜粋)
現代朗読協会代表の水城雄さんは、「親子のコミュニケーションを深めるのに最適。一日一分でいいから真剣に聞いて『楽しかった』『どきどきした』と感想を添えてあげて」とアドバイスする。子どもは「自分を丸ごと受け止めてくれた」と満足するという。一方で「読む声に元気がない時は、つらいことがあったサインかもしれない。親が大きな声を強制すると、自分にうそをついて元気を装ったり、はきはき読めない自分を否定してしまいかねない」と注意を促す。


現在小学校で、音読を授業の一環で行っている学校があります。また、家で親の前で音読をして、親が採点をするという宿題もありますね。音読によって、読む力や言葉の知識が増えて、学力が向上するためには大切なことです。そして、間違いを正しくすることも必要です。
でもそれ以前に、子供がイキイキと楽しく音読して、その音読を聞いている親も子供の音読を受け止めてあげることが一番大切なことだと思います。
東京新聞 関連記事全文

(銀座教室事務局オペレーター 菜穂子)