2012年11月7日水曜日
道具がいらない「呼吸遊び」
先月、山梨県甲州市勝沼で行われてた10キロレースに参加しました。タイムを気にしないでゆっくりのんびり走るレースでした。せっかくなので、普段走るときに何となく楽だと感じて行っていた呼吸をボイスセラピスト講座で学んだ呼吸法を応用して何パターンか実践してみることにしました。普段、走るスピードが速くなったり距離がのびると心拍数が上がります。この状態が続くと、身体が危険を察知して酸素を取り込もうとするのか、吸うことだけが活発になり胸のあたりだけを使う浅い呼吸になります。この呼吸を続けていると身体の中に酸素が入りすぎた状態になり、走り続けるのが苦しくなることがあります。
今回は、どうすれば走りながら楽に吐けるかに集中してみました。まずは「スッスッ、ハッハッ」という一定のリズムにして「スッスッ」で自然に吐いて「ハッハッ」で自然に吸いこんでみました。吸う、吐くのどちらも自然呼吸にした状態です。リズムをつけているので比較的楽に吐くことができますが、坂道になると吐くことより吸うことが優先され次第に苦しくなりました。次は「スッスッ」の2回で思いっきり吐き切り、「ハッハッ」で自然に吸いこんでみました。そうすると、吐き切ることに意識を向けているので、多少苦しくなっても苦しさに呼吸や身体を任せずに、吐き切るということに戻って呼吸や気持ちを落ち着けることができました。こうすることで、呼吸が一定になり、ゴール近くになっても身体が全体的に楽に感じました。
走るときの呼吸は人それぞれ違うので、この方法が一番いいという方法はないと思いますが、ここでお伝えしたいのは、日常の生活の中で(スポーツも含め)人それぞれの呼吸の仕方が習慣的な癖になっているので、いざというときにその呼吸法が身体や精神面をリラックスさせることから遠ざけていることがあるのではないかということです。なので、今自分はどんな呼吸をしているのかという自分の呼吸の癖に気付くことや、他にどんな呼吸の方法があるのか(力強く吸う吐く、自然に吸う吐く、長く、短く・・)を色々探っていくと、自分の身体の変化を発見することにも繋がり、道具不要で自分の身体だけでできる面白い「呼吸遊び」になるのではないかと思います。
写真:勝沼フルーツマラソンの様子。葡萄畑が広がる坂が多いコースでした。
(銀座教室事務局オペレーター 菜穂子)
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