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さまざまな民間療法、通信教育、資格取得セミナーがひしめき、内容もピンからキリまである。
なかには見るからに怪しげなものや、明らかに金儲けが目的の詐欺まがいのもの、どう見ても正当性が疑われるものもある。
どこもさまざまな方法で正当性を主張しているが、なかでももっとも多いのが、顧問に「○○大学教授◎◎先生」「○○研究所所長」「○○協会理事長」といった名前をならべたり、テレビ番組や新聞記事として取りあげられた事実を大きく掲げたりと、つまり外部の「権威」に正当性を保証させようというものだ。
音読療法協会もその正当性をうたっているが、外部権威に保証させる方法はいまのところとっていない。
そのことで不安を覚える会員もいるらしく、実際に外部権威に保証をもらってはどうか、ということを打診されることがある。
しかし、私はそれをやりたくない。
音読療法の正当性を担保するために、音読療法協会では以下の三つの要件を重視している。
(1) 客観性
(2) 論理性
(3) 実証性
「客観性」はその事象が主観的ではなく、客観的であること。たとえばある音読エチュードをおこなったとき、それがもたらす効果や変化についてだれかが主観的に思ったり感じたりするだけでなく、ほかの者がそれを観察して効果や変化について確認できるようなことをいう。
「論理性」はその事象について客観的に説明や証明が可能であり、それが論理的であってだれにでも理解できること。
「実証性」はできれば科学的・学術的に実証できることがのぞましいが、現時点において現代科学で必ずしも証明されていない事象でも、長い歴史や経験のなかで観察され現象面で確からしいことが確認されているものも、音読療法では取りいれることがある。たとえば瞑想や古武道、ヨガなどでつちかわれてきた呼吸法など。もっとも、呼吸法のもたらす効果については、最新の医学や検査装置の発展によって徐々に明らかになりつつある。
以上の要件を重視しながら、できるかぎり正当な体系を築いているのが音読療法である。
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